Shake up life! [More]

日常的な話や伺かゴーストの更新なんかをつらつら書いてる日記。

不定期、再び


消え入りそうな位、小さな声にしかならないけれど。


「・・・・・・・レイキ。」




ちゃんと、聞こえたんだろうか?
身を起こそうとして、丸いのに制止された。
「あ、まてまて、ちゃんと聞こえとるて。

───ま、そのままでええから、わいの話も聞いてくれる?」


何というべきか。
…怪しい関西弁もどきの丸い物体は、
そのまま、私の隣に座った。


「・・・オレの名前はうにゅうや。
ホントはちゃんとした名前があるけど、今はそう名乗っとる。


元々は人間の魔法使いやったんけどな───ちょいと失敗してしもて。
おかげで、本来の喋りと、うにゅう族独特の喋りが混ざってしまってなー。
まぁ生活に支障ないからええけどな。」


そこでうにゅうはなにやらよく判らない顔──正直判別がつきません──をした。


「ここ2〜3日ほど、おまえさんの行動を追わせてもらったよ。
・・・レイキ、おまえは・・・ひょっとして─── いや。考えなくともそうなるな。」


「・・・何の話でしょうか。くだらない話ならご遠慮願いたいのですが」
心底嫌そうな顔をしてみせると、うにゅうは、「すまんすまん」と笑いながら話し出した。





「 『外』から来たおまえは、この森から出る為の『出口』を探している。


                      ───そうだな? 」


「・・・!」


思わず、がばと飛び起きた。…途端に眩暈。
「無理すんなよ」
再び、その場に寝転がるしかなかった私を、ゆっくりと寝転がすと、
彼は言葉を続けた。


「なぁ。何でオレがうにゅうになっとるか───その理由を教えてやろう。


この森はうにゅうの森や。
出入りできるのは、うにゅうだけなんや。」
そうはっきり告げると、空を見上げる。
つられて私も空を見上げた。いつの間にか、雲ひとつ無くなっている。



「…この森を抜けないと、行く事ができない場所。
そこへ行く為に、オレは、自身をうにゅう化させる術を作り上げたんや!
もちろん、解除の術も、だ。


うにゅう化は成功した。
だが───解除に足りなかったモノがあったんや。
故にオレは人間に戻れない。」



…彼の頬を、光る何かが伝って落ちた(ように見えた気がした)。