2006-05-01 不定期連載(ぇ 不定期連載/SS ───食料は底を尽きかけている。 服の中に潜ませた拳銃に触れてみる。 …不安だ。 この世界の出口は、何処なんだろう。 どれくらい歩いたのかもわからない。 空は青くて、雲一つない─── 何度空を見上げただろう? 見つめる空の、吸い込まれそうな青さに、思わず、 自然と目を瞑って──。 ぐらり、と。 どさ、と倒れる音を、遠く感じた気がする。 …背中に叩き付けられた様な衝撃を感じながら。 「…あ…… やだ… もう… …だめかな」 目を閉じる。 (私も、姉さんと同じ道を辿るのかな───)