Shake up life! [More]

日常的な話や伺かゴーストの更新なんかをつらつら書いてる日記。

from 「Scar of Doll」.


――僕が覚えていた彼女の全て。


初めて見た彼女は、何を見ているのかわからなかった。


部屋は暗くて、
なのに気配ははっきりとしていて、
…どこか壊れているような。
虚ろな瞳に映るものは。


その時の僕は、
きっと彼女も僕の存在を喜んでくれるだろうと思っていたから。
――彼女は僕をヘイディと呼んだ。


彼女の周りはいつも静かだ。
あぁ、とても静か。
たまにヘイディ、と呼ぶ声がするけれど、それは僕を呼ぶ声ではなかったと思う。


彼女は、自身の名を僕に付けたのか。


あぁ、泣かないで。
僕が側にいるよ。
僕を抱いてちょうだい。
君の詩を聞いてあげる。